WORKS
暮らしのようす
暮らしのようす 009
雑木林を感じる暮らし
雑木林の中に、シンプルで温かみのある平屋を建てたいと望まれたMさんご夫婦。豊かな自然に溶け込むようにと、ふんだんに自然素材を用いました。調湿効果のある砂漆喰の壁や、肌触りのいいナラ無垢材のフローリング、空間に調和したラワン合板の天井や家具などなど。暮らす人とともに歳を重ね、年月とともに色の深みや味わいを増して何とも言えない居心地の良さを醸し出す家になりました。
- 規模
- 地上1階
- 敷地面積
- 335.72㎡
- 延床面積
- 85.68㎡
- 種別
- 在来木造
- 家族構成
- 夫婦+子供1人
- 竣工
- 2012.03
After living
暮らして気づくこと
家づくりが始まり、計画案を初めて見たとき「こんな素敵な家に住めるんだぁ!」とワクワクしていただけたというMさんご夫婦。実際に暮らしてみて感じたことをお聞きしました。
「畳もフローリングも、足の裏の感覚が本当に気持ちいいですね。外がジメジメしている時期も、室内は湿気が少なくて快適。それに、歩き回っても全然ストレスがないんです。家が完成したときは小学1年生だった息子も、今では高校1年生。部活から帰って、この家で昼寝する時間がお気に入りみたいです。家族みんなにとって最高の家になりました」
自然素材の経年変化
完成から10年経ち、さまざまな部分に使われた自然素材の色がいい具合に落ち着き、さらに家が魅力的になりました。味が出てきた、という感じですね。ここからさらにどう変化していくのか楽しみです。
キッチン横のデスクコーナー
キッチンに連結されたデスクコーナーでは、奥さまが家事の合間に書き物やパソコン作業ができて重宝しているとのこと。雑木の緑が見える気持ちの良い窓には飾り棚を設けて、お気に入りの雑貨や、お子さんが小さいころにつくった焼き物を並べています。
窓から見える緑
どの窓からも緑が見えるのが気持ちよく、光の入り具合も素晴らしい。三角窓からは葉っぱがそよぐ様子が見え、午後になると葉の影が壁に映ってあたかも美術館のインスタレーションのようです。家族全員のお気に入りポイントとのこと。
Start Living
新居のようす
竣工時の写真をご紹介します。引っ越したばかり、まだ暮らしが住まいに馴染む前のようすです。
After Livingの写真と比べると、時間を経て、建主さまと家がはっきりと調和していることが伝わってきます。
暮らす人
この家でソファーに座っていると、外の緑も見えるし、お気に入りの室内も見える。どこを見てもいい雰囲気で、気づかないうちに寛げることができます。10年経った今でも「いいなぁ」としみじみ感じます。私たち夫婦にとっての理想が実現されているのではないでしょうか。家を買う、というより話し合いながらつくってきた過程も、きっと今の心地よさにつながっているんでしょうね。(Mさんご夫婦)